今回はもっとも身近なブランドの1つ、
Christian Dior(クリスチャン・ディオール)の
代表的な総柄、「トロッター」についてフォーカスオン!
“クリスチャン・ディオール
初のモノグラムパターンObliqueが
1967年に初登場”
(引用元:Vintasy.com ,Le Monde fr web
)
Oblique(オブリーク)とは平行でもなく直角に交わってもいない、斜になっていること。
このオブリーク柄はディオールの3代目のデザイナーである
マルク・ボアン(Marc Bohan)によって作られたもの。
ジャガード織りのファブリックが使用されており、
クラシカルで高級感のある雰囲気を持つのが特徴。
古いヴィンテージディオールバッグもこのオブリーク柄が使われていることが多く、
旅行用のバッグから女性用のハンドバッグ、コインケースまで、
幅広く展開されていた。
“このクラシックかつエレガントな柄は
一人の天才デザイナーによって
変化を遂げ、時代を変える”
(引用元:British VOGUE)
1996年、ディオールにデザイナーとして就任したジョン・ガリアーノ(John Galliano)は
何十年も引き継がれていたオブリーク柄をリブランディングし、
「トロッター(Trotter)」として再展開。
(引用元:Wikipedia 1973 Belmont Stakes)
「トロッター(Trotter)」は馬が「速足(トロット)」で歩く様子を指す馬術用語。
乗馬カルチャーと密接な関係にある上流階級の世界観を映し出すように
サドルバッグと共にこのトロッター柄は瞬く間にY2Kファッションの象徴となり、一大ブームを巻き起こす。
しかし、ファッションの潮流が変化する中で、
2006年、惜しまれつつも姿を消します。
”Dior初の女性デザイナーによるリバイバル”
(引用元:FINANCIAL TIMES)
2016年にディオールに女性初のデザイナー
マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri) が就任。
2025年5月までディオールのデザイナーを務めた彼女は
1960〜70年代のオブリーク柄に注目。
彼女はオブリーク柄仕様のディオールアイテム次々とを世に送り出し、
サドルバッグをもオブリーク仕様で再解釈し、復刻。
(左から 初期、2000年代、2016年以降)
今ディオールのブティックで手に入れられるのはオブリーク柄のみ...
2006年に廃盤になって以降、復刻はされていない「トロッターアイテム」は
今やヴィンテージでしか手に入らない特別なアイテム。
時代を超えて愛され続けている名品をVINTAGE QOO TOKYOにて見つけてみてはいかが?